本報告書の作成に向けて2010年の活動実績をとりまとめるなか、未曾有の東日本大震災が発生しました。被災された皆様には心からお見舞いを申し上げます。広域にわたり、かつ甚大な被災であることから、復旧・復興には長期的な視野と行政・市民・企業の連携が必須であると言われています。キリンビバレッジもお客様、お取引先、そして従業員の生活が1日も早く平常に戻ることを願って、飲料水など緊急物資の支援に始まり、現在はキリングループをあげての復旧・復興支援に取り組んでいます。
2010年の活動については、キリンビバレッジは3月に、環境への取り組みをより明確に社会に約束することを目的とした「環境チャレンジ宣言」を発信しました。初年度である2010年は「お客様に商品をお届けするまで」から「お客様が飲み終わられた後」までの各プロセスにおける環境取り組みを進め、軽くて使いやすいNEW「ペコロジーボトル」の開発などの成果をあげることができております。
2011年は、これらの取り組みの継続に加え、震災の影響を受けて東京電力管内を中心に日本全国で課題となっている節電にも積極的に取り組みます。清涼飲料業界各社では、「時間帯グループ輪番制等による冷却機能停止」や一部自販機の「販売休止」を中心に実施し、東京電力管内自動販売機の25%以上の電力削減をはかります。また被災によるPETボトルのキャップの供給能力減少に対処するために、各社のキャップを白無地に統一すると取り決めました。
こうした施策を講じる過程は、企業にとって従来のあり方の延長線上にとどまらず、事業活動のあり方そのものを根本から見直す作業でもあり、新たな気づきや発想を得ることにもなりました。私たち一人ひとりの生活においても同様で、照明の必要十分な明るさや、電力に頼りすぎない防暑策などを改めて学ぶことで、賢い暮らし方・働き方を見つけていくことにもなるでしょう。
節電をはじめ、環境への取り組み全般、さらに仕事や生活のスタイルについて、従来の枠にとらわれない広い視点や発想を活かしていくことが、前向きな行動と成果へつながっていくと考えています。キリンビバレッジは、事業を通じた環境イノベーションを加速しながら、自らの事業活動、そして社会の、賢くスマートなあり方を追求していきます。