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事業方針:Philosophy

2008年事業方針

 キリンビバレッジ株式会社(社長 齋藤信二)は、「2007年中期経営計画」の2年目にあたる2008年度の事業方針を策定しました。
 当社では、キリングループ長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2015(KV2015)」の実現に向け、「2007年中期経営計画」で「新たな競争力強化の3ヵ年」をテーマに掲げ、2009年売上高5,000億円、営業利益250億円(連結)を達成し、国内ナンバー2に迫るポジションを目指しています。
 昨年は「2007年中期経営計画」初年度として、様々な事業構造改革に取り組みました。7月からのキリングループ純粋持株会社制移行に伴う新組織体制のもと、グループシナジーを最大化し、酒類事業と飲料事業の連携を拡大する「綜合飲料グループ戦略」の推進に本格的に着手しました。その結果、昨年度の実績は市場を上回る対前年5%増で着地することができました。
 本年は「2007年中期経営計画」の2年目として、中期経営計画で掲げた目標の達成に向け、総合飲料メーカーとしての『企業力』を強化し、キリングループの成長を大きく牽引する“飛躍的な成長”を加速していきます。

2008年:基本方針

〜『キリンビバレッジグループとしての事業ポートフォリオの強化』〜
国内飲料事業を主軸に、海外飲料事業、国内食品事業を合わせた
経営バランスとグループ総合力を強化

<国内飲料事業>

  • ◆成長力の源泉である商品開発体制を強化し、チルド飲料や高付加価値商品を俯瞰した
       「ブランドポートフォリオ強化」
  • ◆自動販売機のコラム増、量販店での買い場実現力に重点をおいた「市場開拓力強化」
  • ◆グループ一体となった“チームキリン”での「エリアマーケティング強化」
  • ◆コストダウンと利益マネジメントの高度化を図り、収益構造の強化を推進

<海外飲料事業>

  • ◆強みである製造技術力を活かし、海外飲料事業の規模拡大と基盤強化

<国内食品事業>

  • ◆“小岩井ブランド”を活かし、強みである乳事業へ特化した事業基盤の整備

国内飲料事業の取り組み

2007年の概況

 清涼飲料市場は、春先から温暖な天候に恵まれ、また猛暑の後押しもあったことから、対前年4%増で着地した見込みです。このような中、当社では基盤ブランドを育成・成長させるためのトータルマーケティングを展開し、基盤ブランドトータルで対前年6%の増率を達成しました。また「世界のKitchenから」など新たな高付加価値商品の提案も行い、トータルの販売実績としては市場の伸びを上回る対前年5%増の1億9,340万ケースで着地しました。

2008年の取り組み

 2008年の清涼飲料市場は、大幅な伸びは難しいと思われますが、引き続きミネラルウォーターの伸張が下支えとなり、微増で着地すると予想しています。
 このような中、当社は「ブランドポートフォリオ強化」「市場開拓力強化」「エリアマーケティング強化」の3つをキーワードに取り組んでいきます。商品面では、引き続き基盤ブランドを中心としたトータルマーケティングの高度化を図り、規模拡大を実現させます。また、ブランドポートフォリオを強化すべく、当社にとって成長余地の高い炭酸カテゴリーや、機能性飲料カテゴリーには一策を講じていくとともに、昨年11月に小岩井乳業社からチルド飲料事業を譲り受けたことにより、チルド飲料も合わせたブランドポートフォリオの観点から、トータルでのマーケティング競争力を強化します。そして新需要を創造し、次期基盤ブランドにつながる新ブランドの提案にも積極的にチャレンジします。
 営業活動においては、引き続きキリンビール社と連携したチームキリン活動に取り組み、エリア主導での価値営業の展開や、小岩井乳業社とチルド飲料事業でのグループ営業推進体制を強化し、グループとしての競合優位を実現します。さらには空白市場・自動販売機の開拓に注力し、販売基盤をより強固なものにします。

(1) 商品戦略

1. 基盤ブランドの戦略

「キリン 生茶」(2月26日リニューアル新発売)

 新 「生茶」は、緑茶市場から流出したユーザーに緑茶の魅力をもう一度伝えるべく、茶葉の鮮度に注目し、「香り」と「甘み」があってオールシーンで飲める「すっきりとして飲みやすい」味覚を実現しました。リフレッシュできる現代的なイメージの緑茶に刷新し、緑茶市場の活性化をリードしていきます。

「キリン 午後の紅茶」

 紅茶飲料ナンバー1ブランド※1「午後の紅茶」は、昨年もレギュラーシリーズと新しいおいしさを提案したスペシャルラインの相乗効果で前年を上回る伸びを実現しました。 今年は「紅茶力アップ」をテーマに、既存商品のブラッシュアップや新商品の投入で市場を活性化させるとともに、チルド飲料への本格参入により、さらに魅力的な商品を続々と展開していきます。※1 食品マーケティング研究所調べ

「キリン ファイア」

 2006年5月から発売を始めた「ファイア 挽きたて」シリーズが好調に推移し、昨年は過去最高となる3,002万ケースの販売を記録しました。缶コーヒーに「鮮度管理」という新概念を取り入れたことで、「鮮度感のある、品質にこだわった商品」とお客様から高い評価をいただいています。今年は、メインアイテムである「ファイア 挽きたて微糖」の更なる定番化を図るとともに、新しい「挽きたてのおいしさ」をご提案していきます。

「ウォーター商品」

 「キリン アルカリイオンの水」は、今年春にはキリンディスティラリー社富士御殿場蒸溜所に新たな製造ラインも稼動し、生産体制がより強固なものとなります。飲用にも料理にも適した商品価値をお伝えしながら、ブランド価値と認知度の向上を目指します。輸入ミネラルウォーターナンバー1ブランド※2「ボルヴィック」は、自然が生きているおいしい軟水として高い評価をいただいているナチュラルの「ボルヴィック」と、昨年11月から全国発売を開始したフレーバーウォーター「ボルヴィック フルーツキスレモン」をあわせ、昨年多くのお客様から賛同をいただいた社会貢献活動「1L for 10Lプログラム」の継続実施などを通じて、更なるブランド力の強化を図ります。※2 食品マーケティング研究所調べ

2. その他商品の戦略

「キリン 世界のKitchenから」(2月19日新発売)

 昨年発売し、大人向け「おいしさのプレミアム飲料」として独自のポジションを構築した「世界のKitchenから」は、2月19日に新商品「とろとろ桃のフルーニュ」と「ピール漬けハチミツレモン」のリニューアルを同時発売。年間を通じて様々な商品やニュースをお届けし、お客様を常にワクワクさせる楽しいブランドを目指します。

「キリンレモン」(3月11日リニューアル新発売)

 80周年を迎える「キリンレモン」は、「家族揃って楽しめる炭酸」をテーマに、ロングセラーブランドが持つ「信頼・安心」に加え、「おいしさ」と「健康感」をアップさせました。従来に比べ、よりジューシーなレモンの香りに改良し、天然水を使用して、しっかりとしたレモン感とさわやかな飲み口に仕上げました。さらに、からだにうれしいカルシウムを、500mlペットボトル1本に90mg配合しています。

「100%果汁商品」

 トロピカーナは、100%果汁カテゴリー ナンバー1ブランド※3として、基盤商品の安定的成長と付加価値のある商品の提供に努め、果実のおいしさを追求し続けることで一層のブランド価値の向上を図ります。
※3 キリン・トロピカーナ社推定

(2) 営業戦略

 チームキリンとして、キリングループとの協働を強化し、グループ資産を活用したシナジーを最大限に発揮した活動を展開します。また市場リサーチ力を強化し、常にお客様の近くに立った“お客様本位”の活動を展開します。
 重点テーマとして、「市場開拓力強化」と「エリアマーケティング強化」を軸に展開していきます。市場開拓力強化として、自動販売機ビジネスにおける実販売増につながるコラム数の拡大を目指します。また量販市場においては、小岩井乳業社とのチルド飲料での協働をはじめ、グループ企業や他企業との共同マーチャンダイジング活動を強化し、お客様にとって魅力的な売り場の実現と食を彩る生活価値を提案していきます。エリアマーケティング強化では、グループ連携を強化する中で、地域に密着した営業活動を展開することで、変化・多様化する市場にきめ細かく対応し、お客様との接点を広げます。

その他事業の取り組み

 海外飲料事業は、さらなる飛躍を目指して事業基盤強化と規模拡大に引き続き取り組みます。中国では好調な「午後の紅茶 ミルクティー」500mlペットボトルを武器に、さらなる拡大に努めます。タイでは、「生茶」だけでなく、新たなカテゴリーの商品展開にも取り組みます。また、ベトナムで5月から開始する飲料事業を軌道に乗せるべく注力します。
 小岩井乳業社では、小岩井ブランドを活かした付加価値商品のラインナップ強化を行います。特に発酵乳、乳製品分野を重点領域と位置づけ取り組んでいきます。

社会との共生・CSR(社会的責任)の推進

  社会から信頼される企業を目指し、「見える品質」を共通価値として、コンプライアンスのさらなる徹底、J-SOX法にも対応した内部統制の基盤構築を図ると共に、引き続き品質保証体制を強化し、“食の安全・安心”をお届けし続けます。  また、社会との積極的な関わりとして、「地球環境保全」「飲料文化発信」「スポーツ振興」の3領域で、主に次世代育成をテーマに取り組みを進めます。
 地球環境保全においては、環境経営を推進し、本社部門にもISO14001の導入を図ります。
 自動販売機においても、昨年に引き続き、地球温暖化係数が限りなく「0」に近い「ノンフロン冷媒機」や、消費電力量において従来機に比べ大幅な省エネを実現した「ヒートポンプ機」も積極展開し、環境対策に取り組みます。特に、「ヒートポンプ機」については、2007年導入実績の約3倍にあたる約13,000台の展開を計画しています。
 飲料文化発信においては、「午後の紅茶」商品アドバイザーである紅茶研究家・磯淵猛氏による紅茶セミナーを継続し、お客様とのコミュニケーション活動を引き続き推進します。
スポーツ振興では、キリングループとして1978年から30年間にわたり継続しているサッカー日本代表を支援します。全てのカテゴリーの日本代表支援、日本代表を応援するサポーターの支援、次世代・裾野拡大への支援の3つを柱に、サッカー文化の創造を目指した活動を展開します。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

キリンビバレッジ 商品群販売目標

2007年実績 前年比 2008年目標 前年比
「生茶」 3,000万箱 92% 3,150万箱 105%
「午後の紅茶」 3,792万箱 101% 3,900万箱 103%
「ファイア」 3,002万箱 106% 3,300万箱 110%
「アルカリイオンの水」 2,334万箱 123% 2,700万箱 116%
「ボルヴィック」 1,523万箱 126% 2,300万箱 151%
基盤ブランド 計 13,651万箱 106% 15,350万箱 112%
清涼飲料 計 19,340万箱 105% 21,800万箱 113%


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