

品質技術開発
安全で、おいしく、高品質な商品をお客様へお届けしたいという品質へのこだわりと、社会全体に貢献できる技術を開発したいという技術へのこだわりを形にするために、原料分析、製法開発などの研究を進め、高度な品質保証を実現しています。◆ ナノサーチ技術の開発
キリンビバレッジは、耐熱性微生物の芽胞の硬度と耐熱性には高い相関関係があるという事実を突きとめ、硬度から耐熱性の迅速・簡便な測定が可能となる 「ナノサーチ技術」の開発に成功しました。
清涼飲料の危害微生物は一般に高い耐熱性を有していることから、この技術開発により従来より迅速で高度な微生物分析が可能となり、"安全・安心"な商品開発や品質管理に繋がります。
また、この技術は食品・飲料分野のみならず、ナノバイオ分野の研究や細胞診断などの医療分野など、幅広い分野での技術の応用が期待されています。
今後もお客様の豊かな暮らしに役立つ技術の研究・開発に取り組んでまいります。
●ナノサーチ技術の特徴
飲料・食品の危害微生物は芽胞細菌であり、その耐熱性評価は、微生物を単離して培養し、更に熱処理を加えて生き残りを評価するなど手間のかかるものでした。
ナノバイオテクノロジーの一つであるナノサーチ技術の開発により、評価対象となる一個の微生物についてその芽胞の硬度を測定する事で、迅速・簡単な物理的評価が可能となりました。

ナノサーチ顕微鏡SFT-3500(島津製作所)
<微生物検出技術>
光学顕微鏡、共焦点型レーザー顕微鏡、
走査型プローブ顕微鏡(SPM)の3つを組み合わせた「ナノサーチ顕微鏡」を導入し、迅速、且つ的確な検出を可能にしました。

<微生物の硬度測定技術>
芽胞や細胞の硬さを、ナノカンチレバーの芽胞の押し込みによってヤング率を測定する、従来とは原理の全く異なる測定方法を開発しました。
●硬度と耐熱性との相関の原理
芽胞細菌の芽胞の硬度と耐熱性には高い相関関係があることが今回の研究で判明し、精密な硬度計測の実現により、簡単・迅速に耐熱性がわかるようになりました。

●ナノサーチ技術の活用 <今後の展望>
ナノサーチ技術は、飲料・食品分野の微生物管理での利用にとどまらず、ナノバイオ分野の研究や細胞診断などの医療分野での活用も期待されます。
生産技術開発
1994年に、設備メーカーと共同開発した無菌充填システムの国産初号機を導入しました。その後、1997年にPETボトルの元となる「プリフォーム」をブロー成形して無菌充填を行う、一貫した「インラインブロー無菌充填システム」の国内初号機を導入し、さらに2003年には「プリフォーム」の射出成型ラインを導入しました。容器開発
1994年、世界で初めて果汁入り炭酸飲料の「自立型耐熱圧PETボトル」を開発しました。2003年には、1本あたり21g軽量化した環境配慮型容器「ペコロジーボトル(2L)」42gを水用に開発し、2005年に水以外の2LPETボトルと1.5LPETボトルにも展開していきました。2010年には2LPETボトルでさらなる軽量化を図り、35g、38gのNEW「ペコロジーボトル(2L)」を開発しました。軽量化は1.5LPETボトルにおいても展開を開始しています。
軽量化と同時に、東京大学、キリンビール(株)パッケージング技術開発センターとともに計測方法の開発から取り組み、<開けやすさ・持ちやすさ・注ぎやすさ>をさらに追求したユニバーサルデザインを実現。軽量化とユニバーサルデザイン向上の長年の取り組みが評価され、2010年に、容器包装の世界的権威であるワールドスター賞とサステナビリティー金賞を受賞しました。